The story of Petra, the rose-red city carved into the cliffs · 1 min · 日本語

砂漠に刻まれたバラ色の奇跡、ペトラへの旅

A narrated story about Petra, the rose-red city carved into the cliffs — press play, or read it below.

Avsha narrates a story about wherever you are — any street, in your language. Free to start, no account.

The story

こんにちは。私はアブシャ、あなたのガイドです。今、私たちはヨルダン南部、マアーン県の広大な砂漠の中に立っています。

乾燥した風が砂を巻き上げ、遠くでラクダの鳴き声が聞こえるこの地には、何世紀もの間、砂嵐と忘却の彼方に眠っていた「バラ色の都市」ペトラが息づいています。 まずは、この「シーク」と呼ばれる狭い岩の裂け目から歩き始めましょう。両側にそびえ立つ断崖は、場所によっては高さ80メートルにも達します。

見上げれば、青い空が細い筋のように見えるだけです。ひんやりとした空気が肌をなでる中、足元の石畳に注目してください。これは2000年以上前、この地の覇者であったナバテア人が敷き詰めた道です。

彼らはただの遊牧民ではありませんでした。岩山を流れるわずかな雨水を制御し、複雑な水路を張り巡らせることで、この不毛の地に豊かなオアシス都市を築き上げた驚異のエンジニアだったのです。 しばらく進むと、岩の隙間から、まばゆい光とともにあの有名な「エル・ハズネ」、つまり「宝物殿」が姿を現します。

初めてこの光景を目にする時、誰もが言葉を失い、ただ立ち尽くします。高さ40メートルもの壮大なファサードが、建てるのではなく、巨大な岩山を上から下へと直接彫り抜いて作られているのです。緻密な彫刻、そびえ立つコリント式の柱。

これは偉大な王の墓だったのか、あるいは神を祀る寺院だったのか。今も多くの謎がこのバラ色の岩肌に刻まれています。 ここからさらに街の奥へと進むと、かつての繁栄の跡が次々と現れます。

岩を削り出した巨大な円形劇場、そして山の中腹に並ぶ「王家の墓群」。夕暮れ時、太陽の光がこれらの岩肌を照らすと、砂岩に含まれるミネラルが反応し、街全体が深い赤や鮮やかなピンク、そして燃えるようなオレンジに輝き出します。ペトラが「バラ色の都市」と呼ばれる理由を、あなたはその瞬間に肌で感じるはずです。

もし体力に自信があるなら、800段の石段を登って「エド・ディル」、修道院まで足を伸ばしてみてください。頂上に辿り着き、吹き抜ける風の中でワディ・アラバの絶景を眺める時、あなたは古代の人々がなぜこの険しくも美しい場所を聖なる地として選んだのかを理解するでしょう。 この場所には、シルクロードを渡った商人たちの熱気や、風の中に消えていった古代の祈りが今も漂っています。

石に刻まれた歴史の重みを五感で感じながら、ゆっくりとその足跡を辿ってみてください。さあ、いにしえのナバテア人の世界へ、さらに深く踏み出しましょう。

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