The story of Saint Basil's Cathedral and Red Square · 1 min · 日本語

モスクワの魂、赤の広場と聖ワシリイ大聖堂を巡る旅

A narrated story about Saint Basil's Cathedral and Red Square — press play, or read it below.

Avsha narrates a story about wherever you are — any street, in your language. Free to start, no account.

The story

皆様、こんにちは。私はナレーターのアヴシャです。今、私たちはロシアの、いいえ、世界の歴史が幾層にも積み重なった場所、モスクワの「赤の広場」に立っています。

足元に広がる石畳の感触を感じながら、ゆっくりと周りを見渡してみてください。ここには、帝政ロシアの栄華、ソビエト時代の威厳、そして現代の鼓動が混ざり合った独特の空気が流れています。 「赤の広場」という名前を聞くと、多くの人がかつての政治体制を連想するかもしれません。

しかし、古ロシア語で「クラスナヤ」という言葉には、「赤い」と同時に「美しい」という意味がありました。つまりここは、古くからこの街で最も美しい場所と呼ばれてきたのです。広場の北側には重厚な国立歴史博物館がそびえ、東側にはまるでお城のような外観を持つグム百貨店がエレガントな姿を見せています。

そして、南側に目を向ければ、ロシアの象徴とも言える「聖ワシリイ大聖堂」が姿を現します。まるでおとぎ話の世界から飛び出してきたような、色彩豊かなタマネギ型のドーム。これほど独創的で、情熱的な建物は、世界中どこを探しても他にありません。

16世紀、イヴァン雷帝の命によってカザン・ハン国への勝利を記念して建てられたこの聖堂には、ある有名な伝説が残されています。あまりの美しさに感動した雷帝が、これ以上の傑作を二度と造らせないよう、建築家の目を潰してしまったというお話です。真偽はともかく、それほどまでにこの造形は人々の心を奪う魅力に満ちています。

大聖堂の隣には、赤茶色の重厚なクレムリンの城壁が続いています。特に目を引くのは、大きな時計が掲げられた「スパスカヤ塔」です。この門はかつて神聖な場所とされ、皇帝であっても馬から降り、帽子を脱いで通らなければなりませんでした。

今も、この時計が刻む鐘の音は、ロシアの標準時として国中に響き渡っています。壁の麓にある低い石造りの建物はレニン廟です。そこには、静寂の中に激動の20世紀が今も息づいています。

この広場は、華やかな戴冠式の舞台となり、厳しい軍事パレードの地となり、そして今は世界中から訪れる旅人たちの笑顔であふれています。時代が移り変わっても、この場所が放つ圧倒的な存在感は決して変わりません。さあ、ゆっくりと歩き始めましょう。

一歩進むごとに、ロシアという巨大な物語のページがめくられていくような、特別な体験があなたを待っています。

This story in other languages