The story of Nishiki Market, Kyoto, Japan · 1 min · 日本語

400年の活気、京都の台所・錦市場を歩く

A narrated story about Nishiki Market, Kyoto, Japan — press play, or read it below.

Avsha narrates a story about wherever you are — any street, in your language. Free to start, no account.

The story

皆さん、こんにちは。ツアーナビゲーターのアヴシャです。今、私たちは「京都の台所」として親しまれる錦市場の入り口に立っています。

一歩足を踏み入れれば、そこには京都の食文化が凝縮された、五感を刺激する迷宮が広がっています。 約400メートル続くこの細長い通りには、120軒を超える店が軒を連ね、威勢の良い掛け声が響き渡っています。まずは上を見上げてみてください。

赤、黄、緑の鮮やかなステンドグラス風のアーケードが、太陽の光を優しく通し、市場全体を温かく包み込んでいます。この色彩は、錦市場の象徴でもあります。 錦市場の歴史は、今から400年以上前の江戸時代にまで遡ります。

もともとは魚の卸売市場として始まりました。なぜこの場所だったのか。それは、この地の地下に非常に冷たい湧き水が豊富にあったからです。

冷蔵庫のない時代、人々はこの冷たい地下水を利用した「降り井戸」で魚を冷やし、鮮度を保っていました。まさに、京都の豊かな自然の恵みがこの市場の土台を作ったのです。 市場を歩いていると、店先のシャッターや暖簾に描かれた、力強い鶏や極彩色の動植物の絵を目にするでしょう。

これは、江戸時代の天才絵師、伊藤若冲の作品です。実は若冲は、ここ錦市場にある青物問屋の跡取り息子として生まれました。彼はこの市場の喧騒の中で育ち、商いの合間にスケッチを重ね、独自の美の世界を築き上げました。

市場のあちこちに若冲の足跡が残されているのは、彼がこの場所を愛し、守ろうとした証でもあります。 さあ、さらに奥へと進んでみましょう。鼻をくすぐるのは、京都特有の「お漬物」の食欲をそそる香りに、香ばしい「出汁巻き卵」の匂い。

特に「三木鶏卵」や「田中鶏卵」から漂う出汁の香りは、まさに京都の味そのものです。熟練の職人が目の前で焼き上げる、ふわふわの卵焼きは絶品です。また、京野菜の「加茂なす」や「聖護院大根」が美しく並ぶ様子は、まるで食の宝石箱を見ているかのようです。

市場を突き当たりまで進むと、賑やかな通りに突如として「錦天満宮」が現れます。ここで一つ、面白い発見があります。神社の鳥居をよく見てください。

なんと、鳥居の両端が隣接するビルの中に突き刺さっているのです。これは、かつての区画整理の際に測り間違いが起きたものの、神聖な鳥居を壊すわけにはいかないと、ビルの方が鳥居を受け入れる形で作られたためです。 京都の人々の生活と信仰、そして誇り高き食文化が混ざり合う錦市場。

伝統を守りながらも、常に新しい活気に満ちたこの通りを、一歩一歩、その歴史の深さを味わいながら歩いてみてください。

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