The story of Kenrokuen Garden, Kanazawa, Japan · 1 min · 日本語

兼六園:加賀百万石が紡いだ、美の結晶を歩く

A narrated story about Kenrokuen Garden, Kanazawa, Japan — press play, or read it below.

Avsha narrates a story about wherever you are — any street, in your language. Free to start, no account.

The story

こんにちは。金沢が誇る名園、兼六園へようこそ。私はガイドのアブシャです。

これから皆さんと一緒に、日本三名園の一つに数えられるこの美しい庭園の魅力を紐解いていきましょう。 今、皆さんの目の前に広がっているのは、かつての加賀藩主・前田家が、約180年の歳月をかけて完成させた「大名庭園」です。兼六園という名は、中国の古い書物にある「優れた景観が備えるべき六つの要素」をすべて兼ね備えていることから付けられました。

広大さと静寂、人工的な美しさと自然の古びた趣、そして豊かな水と素晴らしい眺望。相反するこれらの要素が、この場所では見事に調和しています。 まずは、園内最大の池、霞ヶ池のほとりへと歩を進めましょう。

ここで皆さんの目を引くのが、二本の足で立つ石灯籠、「徽軫灯籠(ことじとうろう)」です。琴の弦を支える駒に形が似ていることからその名がつきました。高さはそれほどありませんが、背景にある虹橋や木々と重なり合う姿は、金沢を象徴する最も有名な風景です。

ぜひ、レンズを向けてみてください。 池のすぐそばには、見事な枝ぶりの「唐崎松(からさきまつ)」が鎮座しています。13代藩主・斉泰が琵琶湖のほとりから種を取り寄せて育てたと言われるこの松は、兼六園の中で最も美しい松とされています。

冬になると、雪の重みで枝が折れないよう、何百本もの縄を円錐状に張る「雪吊り」が施されます。その幾何学的なシルエットは、金沢に冬の訪れを告げる風物詩として、人々に愛され続けてきました。 さらに少し歩くと、心地よい水の音が聞こえてくるはずです。

ここには、日本最古と言われる噴水があります。驚くことに、この噴水はポンプなどの動力を使っていません。より高い位置にある霞ヶ池との高低差による自然の水圧だけで、約3.

5メートルの高さまで水を吹き上げているのです。江戸時代の職人たちの知恵と技術の高さには、思わず溜息が漏れますね。 兼六園は、一度の訪問ではそのすべてを知ることはできません。

春には桜が舞い、初夏には杜若が咲き誇り、秋には燃えるような紅葉、そして冬には静寂の雪景色が広がります。歩くたびに、そして季節が巡るたびに、庭園は全く新しい物語を私たちに語りかけてくれます。 どうぞ、深呼吸をして、この空気を感じてみてください。

加賀百万石の栄華を今に伝えるこの静かな楽園で、心ゆくまで贅沢な時間をお過ごしください。

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